食育は2006年に国が定めた「食育基本法」に基づいて推進されている政策ですが、ではこれに携わっているのは国のどの機関なのでしょうか。国が推進しようとしている食育に関する施策はいろいろあります。したがって関わっている関係省庁も一ヶ所ではなく、例えば農林水産省とか厚生労働省、あるいは文部科学省とかいろいろですが、計画全体の推進の中心になっているのは内閣府です。内閣府が掲げる大きなテーマに「共生社会政策」がありますが、その政策の一環として「食育推進」というテーマがあるのです。このテーマでの骨子になるものは①基本法と計画。②白書の発行。③国民運動の推進。④関係者の表彰。⑤調査・研究。⑥資料の収集。などとなっています。【内閣府とともに食育推進に関わる省庁は?】上にも書いていますように、食育の推進全体として中心になっているのは内閣府ですが、個々の施策にはいろいろな関係省庁が関わっています。まず厚生労働省が担当している食育の推進に対する具体策です。厚労省は食育を三つの柱で推進していく計画を立てています。その計画は次のようになっています。①国民健康づくり運動(健康日本21)の推進。②子ども・子育て支援(食育の推進に関して)。③食品の安全に関するリスクコミュニケーションの取り組み。以上が厚労省の担当です。次に農林水産省の取り組みにはどんなものがあるでしょうか。農水省の取り組む対策は厚生省に比べるとより具体的です。農水省は食育をテーマとした「マジごはん計画」というネットのポータルサイトを運営しています。このサイトでは食育についての様々な情報がいろんな形で分かりやすく紹介されています。